令和5年8月24日（木）・25日（金）・26日（土）

　数年に亘る「新型コロナウイルス感染症」が引き起こした社会への影響は、全国的に虐待やDV、子どもの自殺者の数が過去最高を記録する等、深刻さを増している。「繋がる」ことを止められ、分断された社会の中で、「孤立」・「孤独」を感じながら生活の困りごとを抱えたまま暮らしていた方も少なくなく、「ウィズコロナ」、「アフターコロナ」と言われる現在であっても、その影響はいまだ色濃く残っている。

　一方、国においては、地域共生社会の実現に向けて、包括的な支援体制の整備や多種多様な関係機関等の参加・協働による支援の仕組みの構築等が推進されており、令和3年4月からは、市町村において「相談支援」、「参加支援」、「地域づくりに向けた支援」を一体的に実施する「重層的支援体制整備事業」の取り組みも開始された。

このような地域共生社会の実現に向けた仕組みづくりは、これまで社会福祉協議会(以下「社協」)が長年にわたって取り組んできた方向性と合致するものではあるが、多様な支援機関が確立してきた現状においてはこうした仕組みづくりの担い手は社協に限定されるものではない。併せて、社会福祉法の改正により、地域福祉計画が上位計画化し、かつ地域生活課題を明らかにすることや住民参加が標榜されたが、このことは必ずしも社協の「追い風」にはならない。地域福祉がメインストリームとなった中、社協は地域福祉推進の中核組織になり、社会的評価を真に得られるであろうか。佐賀県社協が全国に先駆けて課題提起した“社協は生き残れるか”。その解（こたえ）は、地域住民のニーズ対応型実践でしかない。

　今回のセミナーの舞台となる佐賀県は、九州の北西部に位置し、北は玄海国定公園に指定された風光明媚な海岸線を誇る玄界灘に面し、南には最大干満差6ｍの広大な干潟の広がる有明海に接した肥沃な佐賀平野が広がる、農業や水産業が盛んな県である。また、九州の高速道路や鉄道の縦のライン(福岡～鹿児島)と横のライン(長崎～大分)がクロスする交通の要衝として地理的にも恵まれている上、県内20の市町間はいずれも片道2時間以内で行けるなど、とてもコンパクトでつながりやすい県でもある。

　本セミナーは、全国各地の地域福祉関係者が一堂に会し、地域福祉や社協を取り巻く現状と課題を正しく理解し共有するとともに、県内各地における社協やCSO等多様な立場からの実践発表をもとに全員参加型での研究討議を行うことを通し、地域住民、社協、CSO、行政、専門職や企業等、地域福祉関係者全体が、「もう一度つながる」ことを意識した地域福祉実践の展開を図ることを目的に開催する。

■１日目・３日目　　　アバンセホール　　/　佐賀市天神３丁目２－１１

■２日目（分科会）　　佐賀市・鳥栖市・武雄市・鹿島市・みやき町・太良町　各会場

■情報交換会（8/24）　グランデはがくれ　/　佐賀市天神2丁目１－３６

第28回地域福祉実践研究セミナー実行委員会

特定非営利活動法人 日本地域福祉研究所

社会福祉法人 佐賀県社会福祉協議会　/　佐賀県市町社協職員連絡協議会

認定特定非営利活動法人 スチューデント・サポート・フェイス

公益財団法人 佐賀未来創造基金　/　公益社団法人 佐賀県社会福祉士会

佐賀県民生委員児童委員協議会　/　佐賀県社会福祉法人経営者協議会

西九州大学　/　佐賀県　/　日本地域福祉学会　九州・沖縄部会

佐賀市社会福祉協議会　/　鳥栖市社会福祉協議会 /　武雄市社会福祉協議会

鹿島市社会福祉協議会　/　みやき町社会福祉協議会 /　太良町社会福祉協議会

唐津市社会福祉協議会　/　多久市社会福祉協議会 /　伊万里市社会福祉協議会

小城市社会福祉協議会　/　嬉野市社会福祉協議会 /　神埼市社会福祉協議会

吉野ヶ里町社会福祉協議会　/　基山町社会福祉協議会 /　上峰町社会福祉協議会

玄海町社会福祉協議会　/　有田町社会福祉協議会 /　大町町社会福祉協議会

江北町社会福祉協議会　/　白石町社会福祉協議会

佐賀市/鳥栖市/武雄市/鹿島市/みやき町/太良町/唐津市/ 多久市/ 伊万里市/ 小城市 

嬉野市/神埼市/吉野ヶ里町/基山町/上峰町/玄海町/有田町/大町町/江北町/白石町

公益財団法人 佐賀県地域福祉振興基金

●セミナー参加費（３日間）　　　　6,000円（高校生・大学生は2,000円）

●セミナー参加費（うち１日のみ）　2,500円（高校生・大学生は1,000円）

●（8月24日）情報交換会参加費　　 6,000円（希望者のみ）

●（8月25日）昼食（弁当・お茶付き）800円（希望者のみ）

令和５年７月２８日（金）